「日能研の6年生は、5月にさまざまなテストが行われます。そして、その中でも特に難しいとされる「難関校トライアルテスト」の行われました。
むすこが受験を希望する学校が今回のテストの対象校に含まれていたため、意気込んでテストに挑みましたが、残念ながら手も足も出ず、まったく対応できない結果となりました。
そこで、今回のブログでは「難関校トライアルテスト」の結果についてご紹介し、また役立つ情報を提供していきます。
6年 難関校トライアルテスト 結果
<得点>
科目 | 点数 | 平均点 |
国語 | 69 | 83.6 |
算数 | 29 | 49.6 |
社会 | 50 | 55.4 |
理科 | 60 | 47.8 |
4科目合計 | 208 | 236.6 |
*育成テストの満点
・「国語」「算数」:各120点
・「社会」「理科」:各100点
・「4科目合計」:440点
理科以外の科目は、平均点に届きませんでした。特に算数はひどい結果で、当然、4科目の合計点数も平均点に届きませんでした。
<順位>
総合順位(Gクラス) | 2,290人中 | 1,400位 |
難関校合格率
難関校10校のグラフを通じて、今回の受験者の平均点と以前の先輩がその学校で合格した際の平均点、そして今回の自分の平均点を比較することができます。
<難関校10校>
・開成
・麻布
・武蔵
・駒場東邦
・慶應普通部
・筑波大駒場
・栄光学園
・早稲田
・聖光学園
・渋谷幕張
結果として、開成や筑駒などのトップの中学校は合格率0%でした。普段の「全国公開模試」の平均偏差値は63前後なので、このレベルに達していませんが、データで改めて見せられると現実を突きつけられた感じです。
それでも救いとなることは、全ての学校が合格率0%ではなかったことです。合格率はおおよそ20%でしたが・・・
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難関校トライアルテスト 各科目の考察
今回の「難関校トライアルテスト」の各科目の感じたことと今後と気づきを共有します。
国語
文章問題の長さに苦戦
今回の問題構成は、難関校に出題されそうな「部首の問題」と難関校にの2つのみでした。そしてその「長文読解問題」の文章がかなりの文字数です。
わかりやすく言うと、「全国公開模試」の約3倍くらいの量(それも物語文)が出てきて、読むだけでもかなり時間がかかります。
記述問題が多い
通常の記述問題に加えて、100字以上の長さで書かないといけない記述問題が2問も出題されました。
時間が足りなくなる
普段の文章問題の約3倍の文章のボリュームがあるので、読むだけ時間がなくなります。ちなみにむすこは、時間が足りなくてメインの記述問題2問手付かずでした。
難関校を目指すであればこのボリュームの文章を与えられた時間内で読解する力をつけていく必要があるとむすこは再認識をして、参考書の「中学受験国語 文章読解の鉄則」を改めて復習することにしました。
算数
時間配分と選択
全体を見渡してできる問題から取り組むことが重要です。解けない問題を取り組んで時間がなくなっては解ける問題も焦って解けなくなってしまいます。まずは、最初に選択することが重要です。
文章表現に惑わされない
文章の表現を「です・ます」から「〜求めよ・〜答えよ」になっていました。こういった表現になるだけで難しくさせるように感じせるようにしているようです。こういった表現も動じることなく対応していく必要があります。
社会
部分だけでなく体型的に覚えることが必要
「育成テスト」や「全国公開模試」よりさらに突っ込んだ内容の問題が多く出題されているので、ある事柄を一問一答の覚え方ではなく、その事柄に関連した経緯や理由を明確に覚える必要があります。
資料問題が必ず出題される
今回のテストもそうですが、難関校の社会では資料問題が出題される傾向が高いようです、
提示された資料から情報を正確に読み取る力が必要です。
読み飛ばしは厳禁です!勝手に解釈をしては正解には辿り着けません。普段からテキスト等に掲載されている資料を意識的に読み解く力を養うようにしていくことが必要です。
理科
表を読み取る力と計算力
グラフと計算問題が半分くらいの割合を占めていました。算数的な要素の学習とグラフから読み取る力が必要とされます。
問題を解く順番の工夫が必要
通常のテストは、解きやすい問題から構成されていることが多い傾向がありますが、この理科の問題はそうではありませんでした。問題全体を見渡し、時間配分と解く順番を工夫しないと時間内に終了させることができない構成になっていました。
難関校トライアルテストを通じての感想
むすこは「難関校トライアルテスト」の終了後、よっぽど手応えがなかったのか、このテストについて話してくれませんでした。元気もなかったのでその日はテストのことはあえて触れませんでした。
このテストの結果によっては、息子の自信がなくなってしまうのではないかと不安がありました(実際に自信がなくなりました)が、弱点が明確になったので、むすこにとって苦い経験でしたが、今後にとってはプラスになったのかなと思います。
日能研はカリキュラムのスピードがサピックスや早稲田アカデミーなどの塾と比べると遅いので、難関校に対して対策を始める時期は遅くなっています。このテストで難関校対策のスタートラインに立ったのだと思います。
まとめ
日能研において、難関校対策のカリキュラムが「難関校トライアルテスト」を皮切りに開始されました。このテストの結果をもとに、今後の難関校に対しての方針について親子でよく考える機会となります。
徐々に受験校の選択が現実味を帯びてくる時期に差し掛かっています。本番試験まで残り7ヶ月という期間は、慎重な選択肢を模索するための貴重な時間となります。親子で、最善の結果になるようにがんばっていきましょう!